《自己紹介・私の育爪ストーリー》
爪を育てるネイルサロングラティアラ銀座のホームページをご覧下さいましてありがとうございます。
爪のコンプレックスの悩み、爪のトラブル、セルフケアをしても改善できない方、どんな事でもご相談下さい。
私と一緒に、健康で美しい爪にして行きましょう!
25歳、ネイルの職業との出会い
私は短大を卒業した後、就職した会社が合わず、出社拒否の状態になってしまい、どんな仕事でも大変なら、少しでも自分の好きな事を仕事にしようと思い、ネイリストの職を選びました。
ネイルスクールへ行く貯金がなかったので、夜はバーテンダーをやりながら、ネイルスクールを2年かけて卒業しました。
就職先のネイルサロンで、ようやく好きな仕事ができる!と思ったのも束の間、私はとても不器用で、なんでこの仕事を選んだのか?と疑問に思う程失敗を繰り返し、毎日のように上司に叱られ、お客様にも迷惑をかけてばかりいました。
ただ、前にも会社を辞めていたので、せっかく自分で選んだ職業なんだからと、辞めるつもりはありませんでした。
しかし、3年くらいはネイルの仕事を楽しいとは思えませんでした。
ある日、お客様から「あなたが担当なの?今日はラッキーだわ。」と言ってもらえ、それがとっても嬉しくて、ネイルの仕事を17年続けるモチベーションになりました。
その後、お客様を担当するのは楽しかったのですが、勤めていたサロンが大手だったので、売上ノルマがつらく、上司の要求もブラックだったので、神経をすり減らしてしまったのか、突発性難聴になり、左耳の聴力を完全に失ってしまいました。
いま流行りのHSP気質のせいなのか、どうやら人が多い場所は、それだけで気を消耗してしまうようでした。
29歳、銀座でネイルサロンをスタート
その後、勤め先に迷惑をかけないよう1〜2年かけて退社をし、フリーになった後、銀座のマンションの一室でネイルサロンを始めました。
売上もお客様も少なかったのですが、お客様が来てくれるのが楽しくて仕方なかったし、片耳が不自由でも困らず、伸び伸びと仕事ができました。
ジェルネイル、スカルプチュア、巻き爪補正、深爪補正など、色々なメニューをやっていました。
その後結婚し、第一子を妊娠しましたが、個人事業主ですと産休育休もないので、産まれる10日前まで働き、産後も2ヶ月くらいで復帰、友人のネイリストに代わりにお店に出てもらいつつ、お店を続けました。
その頃も週に何度かは朝6時から営業したり、夜は終電ぎりぎりまで働く事も多々ありました。
お店を続けたかったし、何よりお客様が来て下さるのが嬉しかったので、頑張れました。
38歳、転機になった第二子の出産
しかし、体力が追いつかなくなってきたのは38歳で第二子を出産した後でした。
生後2ヶ月で保育園に預けて復帰し、慣れない土地への引っ越し、幼児2人の育児は想像以上に大変でした。
優しい夫とかわいい盛りの子供達がいて、好きな仕事をやれているのは、とても幸せです。
しかし、このままの状態を続けていても体力も気力もさすがにつらい。
まず、ジェルネイルは時間がかかりすぎてしまうので、時短メニューを作ろうと色々とセミナーへ行きました。
フィルインセミナー、ジェルのメーカーセミナー、時短アートセミナー、基礎ジェルネイルセミナー、ダメージネイルセミナー等など。
ネイルアートのデジタルプリント機械の導入を検討したり、そもそもジェルネイルの工程を省くか、材料の品質を落とす事も考えました。
しかし、納得のいかないメニューをやるくらいなら、お店はやめた方がいいと思い、答えを見つけられませんでした。
40歳、ネイルサロンに特化した経営セミナーへ
悩んでいた時に、ネイルサロンに特化した経営セミナーを見つけ、早速行ってみました。
すると、ネイルサロンは私と同じ個人事業主が多く、同じような悩みを抱えている人が多いという事でした。
ネイルサロンに行った事があるのは全女性の15%、今も通っているのは10%程度、そして年々減少している。
ちなみに美容院は85%、まつげエクステは25%くらい。
ホットペッパー担当者から、銀座にネイルサロンは50件あると聞いていたので、私たちは10%のお客様を取り合って競合していると知りました。
ジェルネイルはしたくないが、爪のお手入れをして、綺麗にしたいと思っている女性の需要が多い事も、その時初めて知りました。
そして、ジェルネイルは時間単価が低く、材料費も沢山かかるので、利益が出ない。
価格を高額にするか、ジェルネイルのメニューをなくしてケア専門店にするかしか、ネイルサロンには道がないようでした。
とは言え、うちのお客様は90%以上がジェルネイルのお客様です。
簡単にやめられませんし、やめたくありませんでした。
41歳、コロナ禍
そんな時にコロナ禍になり、ジェルネイルが付いているとパルスオキシメーターをつけられないから、外すべきだという情報が流れたり、緊急事態宣言でまたいつジェルネイルができるかわからないという事で、ジェルネイルをお休みするお客様が増えました。
実際、私もまつげエクステを10年以上続けていましたが、これを機にお休みをして、素のまつげを育ててみようと思って始めていました。
久しぶりに外したので、まつげはボロボロになっていました。
これは、お客様のジェルネイルでも同じでした。
ジェルネイルを外したお客様は、薄くてペラペラで、かなり爪が弱っていました。
ジェルネイルはつけるとすぐに厚みが出て、艶もあって可愛いので、自爪の状態は気にならなくなってしまいます。
なのでオイルを塗ったり、指先を丁寧に扱ったり、ケアをする習慣が身につかないのです。
お店では品質のいいメーカーのジェルを使って施術をしていましたが、それでも傷んでしまっていました。
育爪サロンラメリックとの出会い
これからは、ケアの需要が増えると思い、ケア専門店へ実際に行って、どんな事をしているのかリサーチに行きました。
一軒目のネイルサロンは、ハンドケアをして、爪の表面を磨き、補強剤を塗ってくれました。
これなら、ネイルスクールで教えてもらうのと同じなので、すぐに自分のお店でメニューを作れると思いました。
二軒目は、本の出版もしており、土日は予約が2年待ちという、ラメリックの自由が丘店の予約が取れたので、行ってみました。
ネイリストであれば、すぐに真似をできるはずだと思っていましたが、爪の形を整えるのに時間をかけていて、こだわっているようだったり、甘皮のお手入れもどこか違う。
爪の表面も磨かないし、補強剤も塗らない、足の角質も削らない。
???
頭に?がいっぱいで、興味を持ち、本も買って読んでみる事にしました。
そして、初回についてきたセサミオイルの品質が異常に良い。
なぜだか、こんなオイルを売るお店なら大丈夫、信用できると思いました。
このオイルを自分のお店で使えたら、このメニューをうちのお店に入れたら、きっと喜ばれるのではないか?と思い、育爪スタイリスト体験会に参加しました。
本も読みましたし、体験会に出れば、育爪スタイリストコースに通う必要はないと思っていました。
しかし、ケアの技術はなんとか真似をできる気がしましたが、爪を育てていく過程のカウンセリング方法がわかりません。
これでは育爪のリピートが増えないし、リピートしないという事は、爪がボロボロのまま、サロンには来てもらえず、お客様のネイルがどういう状態かもわからなくなってしまうという事です。
そしてまたネイルサロンへ足が遠のくのは、悲しい。
ジェルネイルをやっていても、外したい時には外して、休む事ができるメニューを作ろうと決意し、スクールへ通う事にしました。
下の子が3歳になった事もあり、以前よりは余裕ができていましたが、両親共近くに住んでいないので、毎月大阪へ1泊2日で行くのはハードルが高かったのですが、夫は2つ返事で送り出してくれました。
42歳、育爪スタイリスト修了
スクールへ通っていくうちに、なぜあんなにラメリックのスタッフが念入りに爪を削ってくれたのか、甘皮のお手入れが違うと思ったのか、爪を磨かない理由も、補強剤をつけない理由も、足の角質を削らない理由も理解できました。
ずっとネイルをやってきて、充分きれいだと思っていた自分の爪さえも、爪の横幅、ピンクの大きさと形、甘皮状態、色、表面の爪のへこみなども改善しました。
正直言って自分の爪がここまで変わるのは驚きでした。
お店に育爪メニューを取り入れたら、お客様の爪もどんどん綺麗になっていきました。
ジェルネイルの傷んだ爪を見慣れていましたが、健康で美しい爪を見る機会が増えたら、自分の爪も、お客様の爪も削る事が嫌になってしまいました。
矯正器具や、ジェルネイル、スカルプチュアも使わずに、巻き爪、深爪を改善できる事もわかり、嬉しく思いました。
以前は、巻き爪矯正のメニューを入れていましたが、高額な費用を掛け続けて改善しても、矯正器具を外すと元に戻ってしまう事が多く、このやり方では意味がないと思い、やめていました。
巻き爪の手術をしたけど再発したお客様、深爪矯正をしても戻ってしまう方も沢山いらっしゃいました。
需要がある事はわかっていましたが、納得いかないものをメニューにする事はできませんでした。
育爪の考え方はシンプルですが、これならお客様の時間とお金を無駄にする事なく、安心してお客様に紹介できると思い、メニュー化できると思いました。
自分もお客様も大切にする生き方
スクールへ行き何より変わったのは、自分自身への労りの気持ちです。
素の爪を育てるには、毎日5回〜10回オーガニック100%の育爪オイルを塗ったり、手袋やグローブをして家事をしたり、手や指の扱いにも気をつける事が大切です。
自分の手を毎日お花を愛でるように大切にしていたら、そのうち、手をこんなに大切にしているけれど、自分自身の事は雑巾のように扱っていないか?と思い始めました。
家事、育児、仕事で精一杯になって、ネイリストなのにオイルさえ塗らず、子供の自転車の練習にもつき合えず、休憩も食事も適当になっていて、自分を雑に扱ってると、気づく事さえできませんでした。
常に充電が足りてない状態で、エネルギーをすり減らしていたら、お客様に良いパフォーマンスを提供できません。
スクールに通う少し前、子宮頸がんの手前まで病気が進んでいて、手術したのもあり、もっと自分に気を向けなくていけないという事も改めて思いました。
いつも気持ちより先に、体がストップをかけるようです。
基本的には、自分のペースで仕事をするので、前ほどのストレスはないと思っていましたが、産後に無理をしたのが、長引いているのかもしれません。
自分自身を本当に大切にする生き方を選び、営業時間は17時までにして、火曜日と土曜日を定休日にしました。
お客様にも本当に良いものを提供する仕事をしようと決意し、ジェルネイルメインのネイルサロンから、すっぴんの爪を育てるネイルサロンへ転向をしました。
元々新規のジェルネイルのお客様はストップしていますが、既存のジェルネイルのお客様の価格も上げさせて頂き、品質を落とさずに、利益を出せるようにしました。
今後のビジョン
これからは自分を大切にして、家族も大切にして、本当に良いと思える技術をお客様に提供していきたいです。
仕事はもちろん、好きな本を読んだり、旅行したり、家族との時間を大切にしたり、料理をしたり、絵を描いたり、ハーブを育てたり、スポーツもしたいです。
そしていずれやりたいのは、女性や子供、弱者やマイノリティの支援をしたいです。
どう支援をしたらいいか、自分に何かできる事はないのか?と考えています。
自分ができる範囲はわずかですが、貢献できる人になりたいと思っています。
最後までお読み頂きありがとうございました。